介護に疲れたときの対処法

在宅介護で介護疲れを感じる人は珍しくありません。今までと環境がガラリと変わるばかりか、介護期間も年単位に及ぶことが多く、いつ終わるかわからない不安と年々悪くなる状況に疲れを感じてしまうのも無理はないでしょう。
介護疲れをそのままにしていると、介護うつや介護殺人につながる危険性があります。最悪な事態を迎えないためにも、介護疲れの対策・改善が重要です。

そこで有効な手段として挙げられるのは、自分の時間を作ること。介護や家事にばかり時間を使っていると、ストレスはどんどん溜まっていきます。友人と会ったり、スポーツクラブに通ったり、介護から離れて自分の好きなことをする時間を設けましょう。
そうした時間は、訪問介護やデイサービス、ショートステイなどの介護サービスを利用することで作ることができます。そのとき介護について相談することもできるため、一人で抱え込むよりも不安が軽減されるところも魅力です。
また在宅介護に限界を感じているなら、施設介護を考えてみても良いでしょう。在宅介護から施設介護に切り替える目安は要介護3になったときと言われています。要介護3とは、自力での立ち上がりや歩行が難しく、24時間介護が必要な状態です。そのため介護にかかる時間が大幅に増え、これまで以上に疲れや不安を感じる人が多くいます。
もちろん、限界を感じているなら要介護3になる前に施設介護へ切り替えることも可能です。特別養護老人ホームは要介護3以上でなければ入居できませんが、軽費老人ホームや有料老人ホーム、グループホームなら要介護3以下でも入居できます。自分の心身の状態を加味して、介護を受ける本人やケアマネージャーと相談してみましょう。